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2010 02,03 23:46 |
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朝霜 posted by (C)こまねずみ 2月2日朝8時 車のフロントガラスです お待たせいたしましたスキー場遭難事件 続編でございます! 写真は昨日の朝のものです。 都心でも積雪があったようですが、温暖と言われるこの地方ではまったく雪の気配なし。 しっかし!!朝霜がこんな模様になる原因は??? 体感温度を下げると言われる風!? つべこべ言ってないで、話の続きしろってか・・・ クレーターに降り立った私たち一家。 わかっちゃいたけど、そろそろと前進、回転をくりかえし、 自分たちがどこから脱出すべきか頭をフル回転してみたものの、 結論!出口はない!! 降りなきゃよかった・・・ 今さら後悔してもねえ・・・ 辺りに人影なし。ほんとに人っ子一人見当たらない。 でも、楽し気な声と音楽は聞こえて来るのだ。人の気配は確かにあるのだ。 崖の上からね・・・ 広瀬香美のロマンスの神様が流れていた。 ロマンスはいいから救助の神様お願いします!! しばらく、途方に暮れて突っ立っていた。 とりあえず、夫が板をはずし中間駅へ戻って確認してみたが、やはり無人駅。 私たちが来たのとは別方向には上級コース、それも思いっきりチャンピオンタイプが続いていたとの報告で気持ちが沈んだ。 子連れには、それもまだ2歳児、ソリ付きをもってしてチャンピオンコースは降りれない。 あの駅は上級コースを滑り降りてきた人が乗り込むためにあったに違いない。 クレーター西側の崖、そうね、見渡した限りでは一番高い崖! そこを登れば、確実に人がいる!!あの崖の上はコースだ!!! そして、やや前方の頭上にリフトが流れている。そのリフトは崖上のコースへつながっているようだ。 またしても夫がリフト乗り場まで歩いて、くどいですが歩いて聞きに行きました。 子供を抱えて乗せてもいいですか? 恥をしのんで事情まで説明したのですがダメでした。 やはり、シングルリフトでは危険でしょう! 母は強し・・・ ワタクシ、決心しました・・・ 子供をおんぶしてあの崖を登ろうと!!! 夫も承諾するしかなかったでしょう。 だって、崖を登らない方は、スキー板を履き、相棒のスキー板を持って、もちろんストック4本も、真っ赤なソリをたすき掛けにし、荷物てんこ盛りのリュックを背負ってシングルリフトに乗らなければなりません。 あなたなら、どちらを選択しますか?? 崖!見た目ほど垂直ではなかったでしょう、たぶん! それでも十分、立ち姿勢です。高低差15mくらい? まずは、ひとりで練習です・・・ スキーブーツで壁を蹴ってつま先の引っ掛け口をつくりながら一歩一歩登っていきます。 出来る!!思ったよりは・・・ 練習を見守り、励まし、アドバイスをくれていた夫と再会を約束し、それぞれの道へ・・・ スキー場でなにやってんだ??? いいえ、「寝るなっ!寝たら死ぬぞっ!!しっかりしろっ!!!」の世界です。 幸い、我が子は聞き分けの良い子でした。 絶対に放しちゃだめだよ!!なんども言い聞かせ たぶん世界初!!! スキーブーツ履いて、おんぶロッククライミング スタート!! 想像以上にキツい・・・ スキーウェアがすべって片手で子供のお尻を押さえてやらないと落ちそうでした。 幼いながら、何か異変を感じ取ったのか必死で、無言で私の首をギリギリと締め付けます。 小さな手がノド仏(ないけど・・)に食い込みオエッ 一歩一歩・・・寒いけどものすごい汗が出ます。 今だから言っちゃうけど、ものすごく力むんで?オナラ頻発!! いくら学生時代にクラブで鍛えたといえ、まだ20代とはいえ、目がかすむくらい・・ 半分くらい登ったでしょうか、動けなくなりました・・・ 「がんばれ〜」「あと少し」 どこからか大きな声が!夫です!! スキー板を履き、私のスキー板を持って、もちろんストック4本も、真っ赤なソリをたすき掛けにし、荷物てんこ盛りのリュックを背負ってる夫です。 リフトから恥を顧みず、私を応援し励ましてくれます。 なぜか、笑えました・・・ この危機的状況で、ものすごく笑えました・・・ そして、また力が湧いてきて、なんと手を振りました・・・ シングルリフトのオカシナ人に!! そして、また一歩一歩、登り始めました。 思考能力もなくなり、ただ機械的に前進してたと思います。 「こっちこっち!」 どうやら、登りきったようです。 すぐそこに夫の顔が・・・あと少し・・ えっと・・・ 最後の状況をもう少し詳しく。 スキーコースのサイドにこれ以上入ってはいけないロープってありますよね? そのロープを乗り越え、寝そべって崖下を覗き込み大声を出す奇人が夫・・ その崖からヌゥ〜と這い出てくるさだ子風ワタシとオンブお化けの我が子・・ 登りきった時には、疲労困憊と安堵と・・・いろんな事が、ない交ぜになって しばらくそこに突っ伏していました。 その初級コースを楽しんでいた人の目に、我々3人がどんな風に映っていたかは知る由もないですが、 奇人変人の類いではあったでしょう・・・ 幼かった我が子、大物でした。到着時、寝てたんですから・・・ 何年かぶりの楽しいスキー旅行 初日! この記事に書き尽くされた事件で日は暮れました・・・ ええ、遭難者!板を携え自力で還る!! 忘れられない思い出のひとつです・・・(いったい、いくつあるの??) 長文、お付き合い、ありがとうございました。 ランキング参加中です。 クリックしてくださると救助に向かいます。 PR |
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